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HOME » 紀州へら竿 » へら竿行程

へら竿の作業工程の紹介

紀州へら竿は高価ではありますが、その寿命は長く「一生もの」とも言われます。
釣り味を愉しめる竹の「ねばり」を残しながら、壊れず長持ちする「強さ」を備え、かつヘラブナを傷めない「やさしさ」を備えるように、非常に丁寧に作られます。
細かく分けると130にもなるとも言われる非常に多くの作業工程になりますが、ここでは13の大項目に分けて作り方を紹介します。
(1)竹伐り
(竹きり)
竹伐り真竹・高野竹・矢竹という三種類の竹を採取します。竹切りの時期は10月〜12月に限られます。
(2)原竹の乾燥 採取された原竹は4月末まで天日で乾燥させ、太さごとに選別し風通しの良い室内に保管します。
(3) 生地組み 火入れ竹の硬さや太さ、ねばり、バランス、くせなどを考慮しながら「穂持ち、三番、元」を一本の竿となるように組み合わせます。
素材の持つ性質はそのまま竿に反映されますので、後戻りできない非常に重要な工程です。
(4)火入れ 火入れ七輪の炭火で竹をあぶり、ため木でくせを矯正すると共にやき灼き込むことで竹の反発力を高めます。
くねくねと曲がった竹を、まっすぐ矯正するため3回〜4回火入れを行います。どんな竹でもまっすぐにするには熟練の技が必要で、竿師の命ともいわれる重要な工程です。
(5)中抜き 火入れでまっすぐした竹は上下を寸法にカットし、穂先と穂持ちを3番と元の中にしまえるように節を長いキリで抜く工程です。
(6)込み削り 竿の継ぎ目で、竹尻にあたる部分を、ヤスリを用いてテーパーをつけます。
竹を丸く削る技術、テーパーをみる目が必要です。
(7)糸巻き 糸巻き竿の継ぎ目で、竹先にあたる部分を玉口といい補強のため絹糸を巻きます。
(8)漆塗り 漆塗り絹糸を巻いた部分に漆を塗ります。漆は塗り重ねて水ペーパーで研ぎ出します。この工程を数回繰り返します。
(9)穂先削り 火入れ穂先削り専用の刃やヤスリを使い、穂持ちに合わせてバランスがでるまで、丸く穂先を削っていきます。繊細な技術と感性が要求される重要な工程です。
(10)握り グリップの部分。工芸品の手法を取り入れたりさまざまな加工が施されます。
(11)差し込み 差し込み込みにあわせて、玉口に穴をあける工程。竿のつなぎが抜けなくなったり、逆に抜けやすくなったりを防ぐため注意が必要です。
(12) 胴うるし 竿全体に漆を塗ります。色・ツヤがでるまで胴うるし塗り・モスリンで拭き取りを繰り返します。
(13) 仕上げ 最後の火入れと、差し込み調整、口栓作り、竿袋に銘を入れると完成です。
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